江戸風鈴の特徴

こちらのページでは江戸風鈴の特徴についてご紹介いたします。江戸風鈴とはよく見られるガラスの風鈴と何が違うのか?特徴は三つあります。


型を使わず空中で形を整える「宙吹き」

ガラスのツヤを活かすため、絵は風鈴の「内側に彩色」

鳴り口の部分にガラスが擦れた時、優しい音色がなるように「ギザギザの鳴り口」


現在は篠原まるよし風鈴と、篠原風鈴本舗の二件のみ江戸風鈴の製作を行なっております。

宙吹き -blow glass-

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江戸風鈴は型を使わず、全て空中で形を丸く整えて作ります。その為一つ一つ大きさも微妙に異なり、音も違ってきます。

内側に彩色 -inside paint-

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絵はガラスのツヤを活かすため、また外に飾る時絵を劣化させないために内側に描かれます。

ギザギザ -jagged-

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江戸風鈴では鳴り口のガラス管がなった時に、擦れて優しい音が出るよう、鳴り口の部分がギザギザになっています。

江戸風鈴の作り方

 

~ガラス吹き~

風鈴を作る過程を初めて見る方は、簡単そうだと思って挑戦すると、大きく膨らんで破裂してしまったり、小さすぎてただのガラスの塊になってしまいます。
風鈴作りの作業は、一般的には小さい口玉で3年、風鈴本体まで作れるようになるには10年と言われる程熟練の技術によって成し得る技です。

①.口玉を巻き取る

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1300℃で溶けたガラスを小さく巻き取る。 これが風鈴の鳴り口部分となり、口玉と言います。

②.口玉を膨らます

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500円玉くらいの大きさに口玉を膨らます。厚みを均等にできるように気をつけます。

③.風鈴本体のガラスを巻き取る

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口玉の上にもう一度ガラスを巻き取ります。これが風鈴本体になります。

④.針金で穴をあける

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少し空気を入れて中心に針金を通して穴をあけます。これは糸を通すための穴となります。

⑤.本体を膨らます

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風鈴が曲がらないようにしながら、一気に息を入れて本体を膨らまします。これで風鈴の玉はできました!

⑥.口玉をカット

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風鈴を冷ましてから、最初に吹いた口玉の部分を砥石で削り、この時にギザギザができます。 その後、糸を通せば風鈴の完成です。

~絵付け(金魚編)~

風鈴の絵は内側から彩色するので難しく、基本的な技術が身について売り物にできるまで約三年と言われています。

①.顔料と筆を用意

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絵を描くのに必要な、油性の顔料、水性の絵の具、筆を用意します。

②.内側に金魚の目や模様を描く

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気持ちを込めながら、最初に水性の絵の具で金魚の目や模様を丁寧に書いていきます。

③.金魚の色ぬり

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次に油性の顔料でこの金魚の体の色を塗っていきます。最初に赤で体の上部を塗り、お腹を白で塗ります。

④.金魚の尻尾や、ヒレを描く

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体を塗り終えたら、金魚の一番の見せ所である尾びれを勢いよく書いていき、胸ビレをポチッと描きます。

⑤.金魚の完成

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これで金魚が一匹できました!この調子で三匹描いていきます。

⑥.全体の仕上げ

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藻を描き、下に水面を表すグラデーションの線を入れました。これを描く事で金魚の住む環境が整い、絵柄の完成です。

~ガラス吹き動画~

江戸風鈴の歴史

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ー江戸風鈴の誕生ー

江戸風鈴の名称はその道の第一人者・篠原儀治(しのはら よしはる)が ひとつひとつ宙吹きで作られたガラスの風鈴を ”江戸風鈴”と命名しました。江戸時代の末期から庶民に知られるようになったガラスの風鈴、 それ以前は、庶民が手の届かない程高価なものでした。 大名や豪商たちの中で珍品として崇め奉られ、”風琴”と呼ばれ お屋敷の部屋の中に下げられていました。風の琴なんて、名前も上品でした。


現代のように、クーラーや扇風機などがない時代に どうやって、暑い夏を楽しく過ごそう?・・・創意・工夫で色々なものを 作り出しました。その中に自然の風を利用した”江戸風鈴”が生まれるのです。


大昔は、自分の心を占うために、中国より伝来の”占風鐸” (宝石と宝石をぶつけて、その音色で吉凶を占う。) を考慮したものでしたが、だんだん変化して行き、まったく四季に関係の無い物が 夏の風物詩として頭角をあらわします。 透明なガラスを使用した風鈴の輝きやここちよい音色に庶民は心を奪われていったのです。

    『売り声もなくて買い手の数あるは、音にしられる風鈴の徳』

この狂歌は、江戸時代の末期に風鈴売りの様子を詠んだものです。 この時代の物売りには珍しく、風鈴がそよ風を受けて軽やかな音を 響かせるので、始終売り声をあげることが無かったといわれています。

ー魔除けとしての風鈴ー

日本人は、音に対する信仰がつよく「鈴」を魔除けにしているのは有名です。 また、昔から朱色(あか)を魔除けにしており1970年代まで朱色の風鈴が 過半数をしめていました。ガラス風鈴は”赤”があたりまえだったのです。 (この頃売られていた風鈴に「朱色は、魔除け」と表示はしてないので、 魔除けを意識して買われたのか不明です。)

江戸風鈴は、昔から人々の心を癒す(いやす)役目をしていたのです。